きこりんの家を建てるまで

神奈川在住の20代夫婦。2021年6月に住友林業と契約、2022年4月26日に引き渡し。新邸のコンセプトは、木の質感とモノトーンな配色で開放的な空間を目指しています。

初期投資とランニングコスト、どちらにお金をかける?



当ブログは、2021年6月の住友林業との契約から、

これから住むまでに渡っての過程や、家づくりの情報を発信していきます。

2022年4月に住友林業に依頼した新築が完成予定です。


着工合意までの間、沢山のブログの記事を参考にさせて頂きました。


私も経験値を記事に起こして、

少しでもこれからお家を建てる皆様のお役に立てれば幸いです。


コメントよりご連絡いただければ、住友林業のご紹介可能です。


紹介からご契約に結びついた場合、紹介割引が得られます。


是非、お気軽にご連絡ください


※本件の内容の場合は、コメントは非公開とします



こんばんは、


本日は我が家でハウスメーカーを選ぶ際に、


検討ポイントとなった家の維持費について記事にしたいと思います。


個人的な主観も含まれますため、1意見として読んでいただけますと幸いです。



目次
  • 一般的な家のメンテナンス費用はどれくらい?
  • 家の保証の種類とは?
  • 住友林業のメンテナンス制度は?



一般的な家のメンテナンス費用はどれくらい?


まず初めに、一般的な家のメンテナンス費用について考えます。


マンションの場合


戸建てと少し離れますが、


マンションの場合は、個人でリフォームをしない限りは、


毎月の管理費のみでマンションの維持管理が行われます。


地域によりけりかと思いますが、神奈川県内の私の実家の場合だと、


新築で3万円程度から始まり、


築20年を過ぎてから5,6万円になったようです。


上の計算で考えると、新築から住み始めて、


30年住むと1320万円ほどが管理費として支払っていることになります。


ローコストメーカーであれば、1軒家が建ちそうな額ですね...



戸建ての場合

続いて、戸建ての場合です。


同じく30年を起点に考えた時に、


戸建てで必要になるメンテナンスは以下になります。


※住宅産業協議会のサイトを参考にしました


  • 防蟻処理 15~20万 5年 or 10年毎
  • 屋根塗装 60~80万 LS30年以外の場合は15年目頃
  • 屋根シート防水(増貼り) 130~150万 LS30年以外の場合は15年目頃
  • 屋根化粧カバー、軒天塗装 30~40万 LS30年以外の場合は15年目頃
  • 外壁塗装 60~80万 LS30年以外の場合は15年目頃
  • 外壁付属品塗装 15~25万 LS30年以外の場合は15年目頃
  • バルコニーシート防水(増貼り) 30~40万 LS30年以外の場合は15年目頃


外壁はモルタルの場合を記載しましたが、


タイルの場合は洗浄で4万~7万、サイディングで目地張り替えの場合30~60万が参考値のようです。


その他、建具や内装、住宅設備等のメンテナンス費用は一旦除いて考えます。



上記の金額を足していくと、370万~475万でした。


ちなみに30年目に必要となる屋根の張り替えや、外壁の張り替えは含んでいません。



もちろん建売にしても、注文住宅にしても、


汚れや防水を気にせず、メンテナンスなしで住み続けることも可能です。


長期優良住宅でメンテナンスが必須である場合や、


ハウスメーカーの長期メンテナンスを延長する場合に、


上記のような費用が発生することになるかと思います。



家の保証の種類とは?


家の保証の種類は、3つに分かれるかと思います。


  1. 品確法に基づく瑕疵担保保証
  2. 設備等メーカーに依存する保証
  3. ハウスメーカーが提供する保証


品確法に基づく瑕疵担保保証

 まずは、品確法によって家を作った工務店またはハウスメーカーに義務付けられる瑕疵担保責任についてです。


建売でも、注文住宅でも、対象となります。


期間も法律で定められており、


「構造耐力上主要な部分(基礎、柱、外壁、屋根など)」


および「雨水の浸入を防止する部分」については10年保証となっています。


また、その他の箇所における瑕疵については、宅地建物取引業法の規定で、


2年保証となります。


ハウスメーカーや工務店に保証制度がない場合でも、


最低限、これらの保証は法律で義務付けられています。


設備等メーカーに依存する保証


こちらもハウスメーカーや工務店に保証制度がない場合でも、対象となる保証です。


キッチンや浴槽、洗面台等の設備で、メーカーが提供する保証を指します。


一般的に、各メーカーで保証内容と保証期間が定められているため、


ご確認下さい。


ハウスメーカーが提供する保証

最後に、ハウスメーカーや工務店が提供する保証です。


これは、会社ごとに提供する保証内容も期間も全く異なります、


また小さい工務店などでは特に定めていないのが一般的です。



内容は色々あると思いますが、


ポイントとなる点は以下になるかと思います。

  • 初期保証期間はどれくらいか?
  • 保証期間延長型の場合、期間はどれくらいか?
  • 保証内容は何か?
  • 過去の事例に基づくメンテナンス費用を教えてくれるか?
  • 修繕費用も保証に含まれるのか?


初期保証期間はどれくらいか?

ハウスメーカーによって、初期保証の期間(法律により10年は必ず)は異なります。


初期保証期間内では、保証の延長も必要がないため、


その期間内に発生した不良について、保証内容に関するものであれば、


無償で修繕していただくことができます。


保証期間延長型の場合、期間はどれくらいか?

ほとんどの場合、初期保証期間が終わるタイミングで、


メンテナンスを行い、必要な修繕を行うと保証期間が延長される仕組みになっています。


そのため保証期間が短ければ短いほど、


保証を受けるためにメンテナンス費用が発生します。


保証内容は何か?

屋根材、外壁、目地、防蟻処理、バルコニー防水など、


保証内容はハウスメーカーによって異なります。


保証期間内に、どの箇所の不良であれば無償で修繕してもらえるのか、


事前に保証内容を確認しておく必要があります。


過去の事例に基づくメンテナンス費用を教えてくれるか?

保証期間を例えば10年おきに延長する場合、


30年目までにどれくらいの費用がかかるのか、予め過去の事例を聞くことをお勧めします。


これを教えてくれなかったり、もしくは会社自体30年以上経っていない場合は、


一般的な住宅のメンテナンス費用を参考にすると良いかと思います。


将来かかるメンテナンス費用を知っておき、


メンテナンス費用の貯蓄を早めに始めることをお勧めします。


修繕費用も保証に含まれるのか?

長期優良住宅の申請が可能なハウスメーカーの場合は、


メンテナンスの内容も、長期優良住宅認定のためのメンテナンス計画に沿って


定められているため、必要なメンテナンスに費用が発生します。


その修繕費用がハウスメーカーの保証に含まれているかご注意ください。


中には、メンテナンスの検査を無償と謳っていて、


修繕費用は実費の可能性もございます。



ちなみに、長期優良住宅でない場合は、メンテナンスは必須ではありません。


またハウスメーカーが定める保証を延長しない場合も、メンテナンスは必須ではありません。



住友林業のメンテナンス制度は?


上で記載したポイントについて、


住友林業のケースを記載します。


初期保証期間はどれくらいか?

住友林業の初期保証期間は30年になります。


ただし、防蟻処理についてはタイムガードを入れている場合でも、


10年おきに防蟻処理の費用は発生します。


30年目までの間に、10年目と20年目で8~10万円ずつ必要になります。


そのため、初期保証期間の30年間で発生するメンテナンス費用は16~20万円となります。


保証期間延長型の場合、期間はどれくらいか?

住友林業では初期保証期間30年を終えると、


30年目以降10年おきに、最大60年目まで保証の延長が可能です。



住友林業では、引き渡し時に「維持保全計画書」が渡され、


それに沿ってメンテナンスを実施します。


保証内容やメンテナンス期間、30年目までに必要なる資金や積立額まで、


バッチリ記載があります。



維持保全計画書によると、


30年目に以下の箇所の修繕が必要となります。


40年目、50年目は、防蟻処理は必須で、


その他上記の点について必要に応じて再施工、補修、清掃となります。


最後に60年目は再度上記の箇所の修繕が必要となります。



30年目以降は結構費用がかさみます。


50年目までのメンテナンス費用の目安が332万〜480万くらいだそうです。



修繕費用も保証に含まれるのか?

住友林業では、保証期間中に発生した構造躯体や屋根、外壁、バルコニー防水などの不良の修繕費用も保証に含まれています。


保証内容は何か?

保証内容は、以下になります。
(維持保全計画書に基づいて、記載します)


我が家の外壁はサイディングの予定のため、サイディングバージョンを記載します。


構造躯体
・構造強度に影響を及ぼす著しい変形および破損


屋根材
・スレート瓦(割れ、ずれ、剥がれ)
・ルーフィング
・破風、鼻隠(破断、水跡)
・軒天(破断、水跡)
・雨樋(破損)


バルコニー等防水(膨れ・破断)


外壁
・サイディング(土台水切り含む)(割れ、欠損、剥がれ)
・シーリング(サイディング)(破断、接着剥離)


配管
・ガス管、電線、ケーブル
・給水/給湯管
・排水管


もちろん、地震や火災の場合は地震保険や火災保険での修繕となり、
保証対象外となります。


過去の事例に基づくメンテナンス費用の提示はあるか?

維持保全計画書にて30年目までのメンテナンス費用は明示的に記載されております。


その他、担当営業の方に聞くと、〇〇年目までのメンテナンス費用を、


教えてくださるかと思います。


我が家も50年目までの目安は聞くことができました。



最後に


10年目までは法律により修繕を依頼する権利がありますが、


10年目以降はハウスメーカー提供の保証がない場合、


修繕が必要となった際の費用負担が大きくなります。


外壁の汚れ程度であればメンテナンスなしで妥協できるかもしれませんが、


バルコニーの防水や屋根のルーフィングの不良により雨漏れなどが発生する場合も考えられます。


我が家はハウスメーカーを選ぶ上で、今後のメンテナンス費用を重要視しました。


というのも、30年後となると子供が大学生になったりと何かとお金の負担が大きくなる時期になると思ったからです。


住友林業は建てる際の費用は結構高いで有名ですが、


ゆくゆくかかるメンテナンス費用を鑑みると、30年間20万円のみで安心して住めるのは、


メリットが大きいなと感じております。


みなさまもハウスメーカーを決める際には、メンテナンスの内容も考慮に入れて、


検討してみてくださいね。




最後に、資金計画に不安がある方は、


ハウスメーカーが提案するフィナンシャルプランナーと別に、ライフプランの相談をしてみるといいかもしれません。


ハウスメーカーによっては、家を買ってもらうためのFP相談だったりすることもあります。


中立な立場でアドバイスを頂けると思うので、こちらもお勧めです。






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